第52話

教室に入って自分の席に座る



すると、大地から声をかけられた



「えれな、おはよう」



「おはよう」




大地とは席替えをして席が離れてしまった



でも前までのようによく話しかけてくれる



翔汰とのことはわざわざ話していない



でも、別れたって噂が広まったから気付いているだろう




「今日一緒に帰れない?」



大地に久しぶりに誘われて少し驚く



もしかしてまだ私のこと……



最近は誘ってこなかったからもう違うのかと思ってた



別に約束もないし、断る理由はない




「いいよ、終わったら連絡するね」



「おう、わかった」



大地が笑顔で自分の席に戻って行くと、



「えれな、大地とどうなの?」



結菜が話を聞いていたようで私の席に寄って来る




「いや、別に?」



残念そうな顔をする結菜



翔汰とのことを知ってるのに



そんな簡単に切り替えるわけないじゃん



それに大地はもう断った相手なんだから……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る