二人きりの部屋

第14話

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「ただいま〜」



自主練した後、結菜と買い物をしていたら帰りが遅くなってしまった



いや、本当のことを言うと早く帰りたくなかった



翔汰が家に来るなんて緊張する




「えれな、遅いじゃない!」



リビングに入ると一番にお母さんに怒られる



「ごめん、結菜と遊んでたから」



「もうっ、速水さんたちが来るって言ったじゃない」



テーブルを見てみんながご飯を食べ終えたのが分かる



私のお父さんと翔汰のお父さんはまだ二人でお酒を飲んでいた



「おう、えれな!久しぶりだな〜」



「女らしくなっただろ、女子高生だもんな」



二人とももう結構酔っ払っている




「父さん、飲みすぎんなよ」



お兄ちゃんとソファーに座ってテレビを見ている翔汰



なんだか懐かしいな……




「えれな、何で今日部活見に来てたんだよ」



私がご飯を食べようと椅子に座ると、お兄ちゃんが聞いてきた



全くみんなの前で余計なことを言うんだから




「あら、バレー部に好きな子でも出来たの?」



「えれなも彼氏の1人や2人くらいいるよな〜」



「良い男じゃなきゃ許さないからな!」



案の定、みんなで冷やかしてくる




「うるさいなー、たまたま用があっただけだよ」



お父さんたちは酔っ払うと本当に面倒くさい



もう、早く帰ってくれないかな〜



私は急いでご飯を済ませてお風呂に入った

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