第32話
ある日、ハルには内緒で定期検診に訪れていた。
相変わらず、わたしの主治医は崎本先生。
「恋音ちゃん…。なんか最近、変わったことはない?」
「変わったことですか…?うーん。…食欲とかですね。」
「食欲?どんなふうに?」
「前より全体的に食べれるようになりました。あと、嫌いだった酢の物が食べたくなったり。それと、睡眠も!いくら寝ても眠いんです。」
もともと不眠気味だったわたしはこの変化に疑問を感じていた。
病気になった日から寝たらもう起きれないんじゃないか。って不安で寝れない。
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