第5話

「亀山くん?大丈夫?…朝丘くんたちが、呼んでるみたい。」

「あっ。悪い…。んじゃぁ、明日な?」

「うん。ばいばい。」



廊下をダチが待つところまで、走った。

その時、離れなかった華城の、あの、寂しそうな笑顔が。

俺は…きっと、こんな、短い間に惚れてしまったんだ。


華城 恋音に。

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