第33話

社長と御堂グループの専属運転手である本井もといさんの運転する車に乗り込む。


後部座席に乗るなんてすごく新鮮で、

とても変な気分になる。


どこに行くのかさっぱりわからないけれど、

私は黙ってついていく事にした。


…これってプライベートで社長と食事だよね、


やっぱり、くすぐったい気持ちになり、

5年秘書をやっていて誘われたのは初めてだったから夢じゃないかと疑ってしまう。


しばらくして、着いたのは都内の5つ星のホテルのエントランス。


…もしかして、ここ?


「御堂様、お待ちしておりました」


車のドアを開けてくれたのは、ベルボール。

清潔感のある制服と礼儀正しく下げている頭はさすが5つ星ホテルだと感服する。


社長についていくと、あるレストランに入っていった。


ーーー…フレンチ 、


そこは、高級フレンチレストランだった。

もしかしてフルコース…なのかな。


フレンチのマナーなど基本的なものしかわからない私は少し緊張してしまう。


というかフレンチと聞いただけで、身構えてしまう程なのに。

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