第31話
ねえ、意味がわからない…
私のはダメで彼女のはいいの?
何が違うの…?私と櫻井さんのお弁当、
胸がギュッと締め付けられ、
私はそんな光景を見たくなくて、
パワーポイントに集中しようとしたけど、ダメだった。
手の震えさえ起こってきて、
私は何も頭に入らなくなってしまった。
「天宮せんぱいっ!社長食べてくれるらしいですよぉ!超嬉しい〜」
そんな彼女の言葉になんて返したのかさえ思い出せないほど動揺していた。
…ーーー
帰社時刻になり、櫻井さんはそそくさと帰って行った。
私は明日のパワーポイントが終わっていない為、まだパソコンと睨めっこしていた。
明日は新商品の企画案を模索する会議で、
本社のマネージャーや、重役も多く出席する為、数字の間違いなどはあってはならない。
あまりにも終わらないので、櫻井さんにも予算の数字を出してもらい、何とか終わりに近づいていた。
社長もまだデスクで書類のチェックをしている。
…櫻井さんのお弁当食べたのかな、、
社長のデスクには櫻井さんのお弁当は無く、
彼女に食べ終わって返したのかな、なんて思っていた。
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