第20話

…ーーー数日後



何故だろうか…私の嫌な予感は当たっていたようだ。


「天宮せんぱーい、よろしくお願いします〜」


なんで????

秘書の研修はない筈じゃなかった?

どうして彼女がこの社長室にいるのだろう。


佳菜美から聞いていた彼女は、

少し茶髪の胸元まである髪を巻いていて、

つけまつ毛なのか、まつ毛エクステなのか、どっちわからない長いまつ毛と、赤い口紅、


そして、甘いキツめの香水という、なんとも反社会人的な容姿だった。


…はあ、最悪がさらに最悪な日常に変わったよ。


「櫻井美月さんだっけ」


「そうで〜す、23歳です〜」


私の2個下なのか…

けれど言動と容姿の所為で幼く見えてしまう。


「…よろしく」


深いため息と共に、これからの自分の未来が暗いものに見えてきてしまい、眩暈がした気がした。

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