第34話

「もう!あんたは手加減の手の文字も

知らないのか!」


「うっせぇなぁ、

キャンキャン吠えんなよ、」


「今度は犬扱い…!」


心なしか笑ってる自分がいた。


龍といると落ちつくな。


「ありがとね、龍」


「あ?なんの礼だよ」


なんて言ってる龍も笑っていた。


その時、、


ガラララララーーー、


扉が開く音がした。


「…」


「…」


二人で言葉を、失った。


心臓がバクバクとうるさい。


呼吸が苦しくなる。

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