第2話
「紅亜 ( クレア ) !!起きてー!!」
「んー、煩いなぁ 、」
ママがマンションに響き渡るくらいに
大きな声で私を呼ぶ。
「はやくー!!」
興奮気味の声のママに、
もう何か勘付いている。
重たい身体を起こして、リビングにいく。
「おはよ!紅亜!見て!!
志弐(シノ)くんよ!!!」
ほらね…。また志弐の話。
「はいはい、」
私の塩対応にママは不服そう。
「なによー!ママだってまだまだ若いん
だから〜〜!」
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