第2話

「気に入った ? 」


「うん 、凄く 。

ありがとう 、まーくん 。大好き 」


まーくんにキスを落とす 。


ブランドのバッグ貰っても 、


私の心は満たされない 。


もっと他の 、 もっと欲しいのがあるの 。


今着てる、黒のシックなワンピも私には、

ただのお飾りでしかない。


全てをブランド物で固めても 、


満足なんかできない 。


欲張りだって思う ?


うん 、欲張りだと思うわ 、自分でも 。



「…ごめん 、そなちゃん 、

妻から電話だ、帰らなきゃ 」


まーくんの携帯に掛かってきてる着信 。


「そっか、残念 。

また連絡してね ?奥さんに宜しくね 」


パタンと閉まるホテルのドア 。


いつもそう 、まーくんは結婚してる 。


だったら関係持たなきゃいいの 。


知ってる 。 でも止められない 。

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