第46話
数分走って、
家の近くで停まってもらった 。
「今日は、ありがとうございました 」
お礼を言って、
車から降りようとすると、
海歟さんが、サッと何かを取り出した 。
「え、? これは … 」
「霞草だ 、」
霞草の花束 。
白くて綺麗で儚い花 。
「頂けるんですか ?」
「あぁ、花言葉は ー ー 、
…自分で調べた方が千歳のためになる 」
「ありがとうございます 、
霞草好きなので嬉しいです 。」
あ、ガーベラの花言葉 … 。
「気をつけて帰れ 、」
聞く前に、早足に車は発車してしまった。
霞草の花束を抱き締める。
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