第42話

その奇妙な声が鳴り止むと、

海歟さんが戻ってきた 。


「千歳 、

見せたいものがある 」


「え?は、はい 」


そのまま、料亭を出て

また車に乗った 。


すると、運転手さんの顔か腫れていた 。


「どうかしたんですか?

腫れていますよ ?」


「あ、だ、大丈夫ですよ!!」


焦ったように、

バックミラーで私の隣に目線を向けている。


「え、でも、」


「きにするな 、」


海歟さんが言うなら大丈夫か、と

皮の座席に身を沈ませる 。


なんか、眠くなってきちゃった。


お腹いっぱいだし、

座り心地が良いし 、


気づいたら夢の世界に入っていた 。

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