不幸 ( 千歳side)

第29話

昔 、ある国のロックバンドの曲で


「 素敵じゃないか 」


というタイトルがあった 。


両親は2人共、この曲が好きで、


ドライブに行くと必ず口ずさんでいた。






「 Wouldn't it be nice if we could wake up

In the morning when the day is new


目を覚ました時に素敵だよね?

朝には新しい日がやってくるんだから 」







この歌詞の様に 、

わたしには目を覚ましたら現実が待っている。


目を逸らしてはいけない現実が 。



出勤時間が終わると 、

真っ直ぐに家へ帰る 。


幸いにも、

家は引き払われなかったので、


今も4人で暮らしていた一軒家に住んでいる。

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