第5話
店に着き、
派手な外装に目を細める 。
中に入ると、ボーイが慌てて頭を下げる。
「吉良様!た、ただいま支配人を!!」
その声を聞き、
接客そっちのけで、女共がやってくる。
「海歟さん!!」
「今日も素敵ですね〜〜」
「私を指名してくださーい!」
甘ったるい香水に吐き気がしてくる。
むさ苦しい女共から目線を外すと、
こっちを不思議な顔で見ている女がいた。
一瞬、目を奪われた。
化粧っ気のない白い肌 。
二重の切れ長な目に、小さな唇。
今まで見てきた女な中で、
一番綺麗な女だった。
「お、おまたせ致しました!!吉良様!!」
支配人のハゲ頭を一瞥し、
また女の方を見ると、興味なさげにグラスに口をつけていた。
「おい、アイツは、」
支配人は、俺の視線の方に目を向ける 。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます