第47話

、柊司さんが帰って来た。

三田さんが言ってた通り、7時ちょっと過ぎに。




「ただいま!」


「お帰りなさい。

あ…あの、今朝は起きれなくてごめんなさい。」


「そんなの、気にする必要ないって。

きっと、疲れてたんだよ。」


柊司さんは、いつもの天使の微笑みでそう言ってくれて…

はぁぁ…何度見ても惚れ惚れしてしまう…

美人は三日で飽きる…なんて言う人がいるけど、まったくそんなことない。

何度見ても、この笑顔を見るだけで、いやなことも吹き飛んでしまう程、幸せになれるよ。

しかも、こんなに優しいことを言ってくれるなんて…あぁ、私って本当に幸せものだ。




「……ん?どうかしたの?」


「え?い、いえ。」


「そう?じゃ、着替えて来るね。」


「は、はい。」




その間に、三田さんはテーブルに料理を並べ始める。

夜もなんだか豪華そうだ。

家庭料理っていうよりは、やっぱり外食並みのレベルだよ。

きっと、だしの素なんて使わずに、ちゃんと昆布や煮干しからだし取ってるんだろうな。

品数も多いし、彩りもすごく綺麗。

そういえば、食器も上等そうだね。

柊司さんは今まで一人暮らしだったっていうのに、食器棚がすごく大きい。

そんなに食器なんていらないって思うんだけど、そこがセレブと庶民の違うところなのかな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る