第23話




三日もすると、体の痛みはずいぶんとマシになった。

そもそも、この痛みは一体何だったんだろう?




フェルナンさんの持って来たワンピース…

気に入ってはいないけど、とりあえずサイズはほぼぴったりだった。

だけど、靴はかなり大きい。

紐で縛り付けないと脱げてしまう程だった。




家の外にも出てみた。

そこは、山の麓で、あたりには一軒の民家もない。

家の外には薬草らしきものが大量に干してあって、傍には、狭い畑があって、ナスやら豆やらキャベツに似た野菜がいくつか実ってた。




体の痛みがなくなったら、せめて畑の仕事でもやらせてもらおう。

って、今までそんなことはやったことがないから、出来るかどうかわからないけど…

家事や料理も、今まではお母さん任せだったから自信はない。

特に料理は、絶対に無理なような気がする。




ここは、私のいた世界とはずいぶん違う。

多分、100年…いや、200年くらいは昔の感じだろうか?

なんせ、電気もガスも水道もないんだから。

そういえば、私、この数日間はスマホをいじってない。

持って来てないからいじれないのは当然だけど、今までだったらスマホをいじらない日なんて、一日たりともなかったのに…

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