読んで唸ること間違いなしの純愛小説！！

　本作、『息もできない』は高校生の片思いを描いた純愛小説ですが、その絶妙な話の展開と巧みな構成で、恋愛小説には珍しく、思わず「なるほど」と言ってしまうほど完成度の高い作品となっております。

　 私自身、本作が余りに魅力的な作品だったため、小説のイメージとなったZARDの『息もできない 』が気になり動画サイトに見に行ったほどです。もっと語りたいところもあるのですが、これ以上書きますとネタバレになりかねませんので、読者様には、是非とも本作を読んで頂き何故「なるほど」となるか実際に確かめて頂ければと思います。

　最後に、これまで作者様の曲をモチーフにした小説、12作品を読ませて頂きましたが、 作者様の作品を読んでいなければアーティストのtukiも知らなかったでしょうし、改めて今、スピッツの「ロビンソン」を聞くこともなかった様に思います。
「元となった曲はどんなだろう」「久しぶりに曲を聴いてみよう」と思わせる、魅力的な小説ばかりですので、お気に入りのアーティスト、知っている曲から作品を読んでみて頂ければと思います。