第2話
育った環境のせいか血筋のせいか俺は血の気が多い。それに輪をかけてヤタラに喧嘩に巻き込まれる。
15才という年も影響してるとは思う。
松江組なんて代紋を背負うと決めてる俺は15才にして170㎝を軽く越える身長。母親譲りの整った顔。父親譲りの骨太のガタイと運動神経を受け継いだ。
頭の良さは祖父譲り?らしい。
祖父の代にデカくなった松江組は、親父の代で北陸を束ねる北陸気鋭会のトッブを取った。
怖いもんなんかないと言うのは言い過ぎだが大抵の事は思い通りに動いた。
それでも時々暴走してやり過ぎる。
特に喧嘩や女は相手がある分ややこしくなる。
組を動かすまでの大きな揉め事を起こした事はないが、親父や組員の耳に入るくらいのやんちゃは日常茶飯事。
そのたびにこうやって、本家の祖父。松江組組長の前での事情説明をするハメになるのだ。
表面上は神妙な顔をしてはいるが、宴席で組員から聞かされる親父や祖父の若い頃の武勇伝は俺とたいして変わらない。
暴走族を率いて喧嘩三昧。
もちろんそこの総長は俺で
初代の祖父の代からもう11代を数える。
しかも祖父も父ももちろん俺も、山ほど女を泣かせてる。
ああ、別にレイプはしてねえぞ。そんなことプライドが許さねえ。
女はあっちから足をひろげてやって来るもんだからな。
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