第66話
しんと静まる食卓。
「お前の事情はわかった。けど面白そうだとかでヤクザになられちゃ堪んねえ。卒業までここに顔出せ。皆に揉まれて考えろ。…キツイ仕事だぞ。」
口火を切ったのは意外なことに秀一郎さんで、どうやら林は真嶋の若頭邸にお出入りが叶うらしい。
「エイ、面倒みてやれ。」
「…うす。」
秀一郎さんまで俺をエイと呼び出した。
「いいけどさ。」
はからずも俺には舎弟なんてものが出来て、林は高校卒業と同時に湯島組に入ることになった。
亜依ちゃんに惹かれながらも真嶋に入らなかったのは
「亜依に色目使ったら東京湾に沈める。」
きっぱり言い切った秀一郎さんがマジで怖かったから…かもしれない。
side 湯島英斗 end
あれ?俺なんか忘れてね?
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