あの子のお祝い

冬生まれ

1

始めて会ったのは、彼女がまだ赤子の時。


彼女は義母に抱かれて訪れた。


まだあどけない赤子は、時折泣き出し家族を困らせる。


そんな彼女を優しく撫でると、つぶらな瞳を細めてキャッキャッと笑う。


彼女の初宮参りの日。


私は彼女に生まれてきた祝福を授けた。

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