タイトル[虫は人間に転生できるのか?転生したいのか?]

絶望を超越するもの

タイトル[虫は人間に転生できるのか?転生したいのか?]

二人の存在がソラノカナタで椅子に座って話をしていた。


「虫は人間に転生できるのか?転生したいのか?」


「虫は人間になることができるだが

虫は虫はままが幸せである

虫は人間になりたいとは思ってはいないだろう」


「人間は虫に転生できるのか?転生したいのか?」


「人間は虫になることができるだが

人間は人間はままが幸せである

人間は虫になりたいとはほんの

一部の人以外は思ってはいないだろう」


「動物は人間に転生できるのか?転生したいのか?」


「動物は人間になることができるだが

動物は動物はままが幸せである

動物は人間になりたいとは思ってはいないだろう」


「人間は動物に転生できるのか?転生したいのか?」


「人間は動物になることができるだが

人間は人間はままが幸せである

人間は動物になりたいとは

一部の人以外は思ってはいないだろう」


「やはり他の何かになりたいと

言う思いは間違っているのだろうか?

身の程におさまった方が幸せなのだろうか?」


「その通りだ」


「人間は神になりたいと心の底で願っているだが

それは間違っているとこの私はまるで思いはしない」


「そうか」


「確かに人間が神になったのであれば

最初は楽しいかもしれないが後は

何も楽しくなど無いだろうきっとあるのは虚無だ」


「人間が神の精神を持つことはできないからな」


「でも願いを止められないんだ、そこに辿り着きたいんだ

そこが虚無であったとしで何の価値がない場所で

あったとしても元の場所の方が価値があってもな」


「そうか」


「だからそこを通させてもらうよ」


「通れるものならどうぞ」

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