第4話 歯医者


歯医者さんが、患者さんに寄り診察を始めようとするも、おじいさんは騒ぎ出す。「だから、歯が痛いんだ!何するつもりだ!」それは、もう困惑する医者。

「痛いから治しますよね?」

「うん、そうだ」

また、口の中を見だす医者だが、「痛いのに何する気だ!」と言う患者。

認知症の方なのだと分かるが、付き添い無して、彼は1人で診察台に座っている。

このやりとりには、暫く時間がかかりそうだ。

あぁ……こんなふうに自分がなるなんて、想像したことがあったのか……自分は、認知症にならないよと昔の彼は、思っていたに違いない。時間は進み巻き戻しも無く、厳しいな……生きるって大変だと痛感した。

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