第3話 私も貴女も

久しぶりに、友人と夕飯に来ている。店内は賑やかだ。そりゃそうだね、週末だもの……皆々様一週間お疲れ様!でした。と心の中で言った。

あれ?今更だが心って何だ?体のどこの部位?なぁ~んてね、言う歳は過ぎましたよ(涙)

生まれて、オムツして、ハイハイしながら移動していた日から、何日たったのかな?その日にち怖すぎ…

じゃあ、今は、どこに向かって歩いているの?決まっている。死に向かっています。嫌だな……じゃあ立ち止まるか!けど、止まれば同じ景色しか見ることが、できないからな。やめておこう。嫌だと心が言ったところで、時間は進み、体は衰える。


私の前で、焼き鳥を食べる友人も、歳、とったな。


私も同じに歳をとった。

あぁ、これでいんだ……うん、みんな一緒に毎日歩いて行こうね、と心で大声をあげ、酒をグッ!!!と飲んだ。

ハエが、テーブルの小さな水溜まりでバタバタしている。

「それ酒だよ、酔ったのか?」と二人で笑った。


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