第69話
「……すみませんでした。
俺が自分かってだったせいでこんな騒ぎにしてしまって…
……以後、このようなことがないよう気をつけます」
「おぉ。さすが黎夜君。
……もう田川君と関わるのはやめなさい。
君に悪影響しかない」
「なんだとっ⁉︎」
もう耐えきれなかったらしい田川が、教師の胸ぐらを掴み上げた。
やめなさい!と数人の教師が章弘を押さえつけようとするが、章弘はそれを全て振り払う。
「お前にっ!何でんなこと言われなきゃ何ねぇんだよ!」
「ゴホッ!離さない!
日頃の自分の行いを、君はわかっていないのか!
黎夜君は君と違って優等生なんだ!
君のような人間と関わっては!
黎夜君が正しい道に進めなくなるだろう!」
「…………っ…!
お前らみたいな…お前らみたいな、レイちゃんに優等生押し付けてるやつにっ!
そんなこと言われる覚えねぇよ!」
「なんだと⁉︎」
騒ぎはヒートアップしていく。
和香奈が、ごめんなさい、私のせいで、私が我慢すればこんなことにならなかったのにと泣き始める。
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