「あきー。これ、頼まれてた課、題…」

「あ、ほーちゃん」

今度は女子生徒が現れた。

俺を見てピシリと固まる。

それから視線を田川ーーー章弘に戻すと、ポカンとした表情を浮かべる。

「おーい、どした？ほーちゃーん？」

「あ…い、や…

ちょっと、びっくりしただけ…だよ」

歯切れが悪い。

あの反応は、俺に好意があるようには見えなかった。

さっさと帰ったほうがよさそうだ。

「じゃあな、章弘。

俺は帰る」

「えー！

ひさびさに登校してきた俺と遊ぼうぜ？」

「なんで停学するほどなんかしたやつと遊ばなきゃなんねぇんだよ」

「うおぉ！これまた痛い一言をっ！

ま、どんどん言ってくれたほうがいいけどな」

「……………」

…………やっぱこいつ。

ドMだろ

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