第47話

「…………はぁ」




ゴロンとうつ伏せから仰向けになり、右手の甲を額にあてる。


電気の付いていない部屋は暗く、シンとした空気が冷たく満たされていた。






学校に復帰したはいいものの、完璧に面白がられているばかりだ。



そんな美味しいシチュエーションが⁉︎


とかなんとか、俺の友達だったらしい男子生徒は笑っていた。




そして、目覚めた時にいた恋人も、心配だからと毎日登下校を一緒にしている。








家族だって…












どう接していいのかわからない。

どうして家族のこともわからないの?


早く、思い出してよ…













優しい態度と言葉。

それでも、瞳を見れば、



何を思っているかなんて、




簡単にわかるものだ。

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