第4話
現在 璃久 Side
〜・〜
「………ぅ……ん……」
「おはようございます、璃久さん」
「………ん。はよ、幸架」
薄っすらと目を開けると、カーテンを開けながらこちらに振り向く幸架の姿が映った。
少し長めの赤毛ストレートの髪。
ちょっとだけタレ目の黒い瞳は、朝日を受けて茶色味を帯び、透けるような綺麗な光を放っていた。
ベッドに広がる自分の髪は茶髪。
瞳の色も、また同じく明るい茶色だ。
「今日も頑張りましょうね」
「ん。…そーだな」
眠くてぼんやりする私の頭を、大きくて優しい手が撫でた。
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