煙【完】※カクヨム使用版
露輝
前章
──ゆらゆら、ゆらゆら
ただ、ぼーっとその煙を見つめる。
これが毎日。
変わらない、毎日。
ゆっくり振り返る男の名すら、
私は知らない。
私の名を、
この男は、知らない。
恋人、親友、友達、他人、見知らぬ人、
セフレ、ソフレ。
そのどれでもない関係の私と男。
暗い夜と月だけが、
生きている証拠だった。
※性的、暴力的、流血等表現があります。
苦手な方はご遠慮ください。
また、それらを推奨するものではありません。
ご理解の方、よろしくお願い致します。
※【煙】は魔法のiらんど掲載時の、【煙 原文】の方もあります。
読みやすい方をお読みください。
なお、原文は加筆修正なしです。
煙 原文↓
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