第6話


「2人で話そう」


そう言った君は、車をどうやら家の前に停めていたらしい。


「クリスマス前に、告白するつもりだったんだ。だけど不安にさせたよね、ごめんね。」


泣きながら


「貴方がいない人生は分からない」


と言ったのを今でも覚えている。



困った顔で笑う君が

どうしても愛おしかった。


離したくなかった。



運命なんてあったら

この人をどうか

悪い方へ導かないで、と。

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