慎太郎さんの懇願に負けて、私は4日ぶりに外に出る。

太陽の光が眩しい。




慎太郎さんの少しあとをとぼとぼついて行く。


彼は少し距離をあけて歩く私を気遣いながらゆっくり歩く。




「外気持ちいね!紗雪さん!」



「………………」


「ねえ、紗雪さんまだ死にたい?」



「……………」


ピタッと足を止めた私に彼は気づいて振り返る。



「…俺の妹、10年前に自殺したんだ。」



「……………」



「…だから、逃げてよ、紗雪さん。」




…やっと分かった。

あなたのそのどこか寂しい優しさが…

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