第2話 『ピエレットの婚礼』

 超絶有名な、カフェなど日常の支払いでも小切手を使って実質タダ飯にあずかっていたピカソさんの同名の作品を見てぽふっと浮かびました。


 ザっとあらすじはこんな感じ。



・貧しいお針子が歩いていると、空腹で行き倒れていた黒髪の若い男を発見。乏しい食材を駆使して頑張って見栄を張った料理を作って食べさせる。


・後日、黒髪がお針子の工房を訪れて、一飯のお礼にと自身の描いた絵画を贈る。黒髪は、実は絵描きだった。


・黒髪の優しさに惹かれていくお針子、ある日通りを歩いていると、彼に似た手品師が子供や大人たちを集めて芸を披露しているのを目撃。売れない絵描きの彼は本業の傍ら、手品の大道芸で生計を立てていた。


・なんやかんや交流を深める2人。血色が良くなっていく黒髪の許へ、同じく絵描きの金髪友人が訪れる。


・普段風景画とか静止画とかしか描かない黒髪が、珍しく女性の肖像画を描いているのを発見し、金髪友人、モデルのお針子に会いたがる。金髪友人は超絶美形で、なおかつ超絶人気の絵描き。


・なんやかんや金髪友人、お針子に惹かれる。


・金髪友人、お針子をモデルにした絵を描いて彼女に渡し、求婚。


・悩むお針子。金髪友人をとればこの貧しい生活から間違いなく脱却できる。でもそれで良いのか。彼女の選択は。




 …………という感じ。あれ、ここまで考えられてたら書けんじゃね?← いやでも「なんやかんや」ってなんだ!!?


 シュヴァリエさんのね、大作の『真珠の耳飾りの少女』とか『貴婦人と一角獣』を呼んでるとね、こう、触発されるんですよ。絵画系、良いな、って……。まじあの人の心情描写とか本当にヤバイ。静謐な世界の中にどっしりくる。ああいうのを自分でも表現できたら素敵だなと思うんです(理想論)。

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