リデルガ⑯

陽が落ち鋳薔薇いばら家の大きな屋敷に帰る。部屋にあるシャワー室でシャワーを浴びつばさはベットにダイブした。

最近の【学園】生活で身体はかなり疲れていた。【リデルガ】での教養は一切身につけていない為【学園】の勉強についていくために予習復習は欠かせない。


-勉強しなくちゃ…


つばさは重い身体を起こし勉強を始めようとしていた。

部屋に用意された大きな机に向かう。そこに座ると暗い広い部屋を見渡す事ができる。


-”あの家”とは大違い。


”あの家”は狭くて息苦しくて、そこにいるのにいないみたいな…そんな”家”だった。

【リアゾン】を出れば、何か変わると持っていた。広くて暖かくて全て揃っているこの部屋にいても、”あの頃”とは何も変わらない。

心はいつも冷たいまま…つばさは机に突っ伏した。

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