いたちごっこ

第68話

部屋を飾ることが苦手。



基本的にニュースを見ていて、ドラマには興味がない。




朝は早いけど、なかなかベッドから抜け出さない。



疲れている日はボディタッチが多くなる。




おかえり、と言われることが好き。



お弁当を作るとすごく喜んでくれる。






同棲してから知った茅野の一面。



この先どのくらい増えていくのだろう。




どんなに増えても、例えば知らないことがゼロになっても、私はきっと知りたいと思い続ける。



そんな幸せな未来を思う。






がちゃっと鍵を開く音がして。



「(帰ってきた…!)」



急いで立ち上がって駆け出した、ある日の夜。





無防備に「ただいま」と笑う彼とのありふれた日常が。



いつまでも終わらなければいい。





    

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る