第5話への応援コメント
コメント失礼いたします。
柊さんのレビューから参りました。
冒頭の工場の鬱屈とした描写に、裕二の日常への想いを感じました。それからえり子もまた日常を倦み、息苦しさを感じている事が分かるのですね。裕二が彼女に、過去と今の自分を投影しつつも、工場長の娘であるえり子とそういう関係になることで自分の屈折した感情を消化できるような気持ちになったように感じました。潜在意識で。そうなる事でそれぞれが壊れ再生するような。発展的ではないのですけれど。背伸びをしていたえり子が恐れを感じ拒むところも女性目線で分かります。
情景・心理描写が秀逸ですね。ガラス細工のところ、私も少女時代に動物のを集めていました。「シチリアーナ」はむかし、NHKFMのクラシック番組のテーマ曲だったかしら。切なくも素敵な曲…懐かしい。ガラスが割れる場面、スローモーションで浮かびました。この物語に没入しつつも、自分の若い頃の様々な場面が浮かぶ、素晴らしいお話でした。読ませて頂き、ありがとうございました。
作者からの返信
葵 春香さま。
まず、読んでくださり、本当にありがとうございました。そして何よりようこそきてくださいました。
祐二とえり子の関係に関する感想、こちらがなるほどと思ってしまいました。
えり子が拒むところが女性目線で分かるとのこと、嬉しいです。
情景・心理描写をお褒めいただき、ありがとうございます。動物のガラス細工を集めておられたんですね。
シチリアーナが、そのNHKの番組の
テーマ曲だったかどうかは知らないのですが、美しい曲ですよね。
ガラスが割れる場面は物語の終末を意味する大きな転換点ですので、印象に残って良かったです。
コメント、お星様、本当にありがとうございました。
第5話への応援コメント
切ないけれど、儚いけれど、美しいお話でした。
えり子の思わせぶりな態度に翻弄されながらも、やはり、未熟な彼女。
いざとなると拒む描写がリアルでした。
バブル期の明るい舞台。その裏ゆえに余計に祐二の闇の深さが際立っていました。
しがらみの鬱陶しさ、生きることへの思いなど心理描写にひきこまれました。
完結お疲れ様でございました♪
作者からの返信
星都ハナスさま。
拙い作品を最後までお読みくださり、本当にありがとうございます。
美しいお話というお言葉も大変嬉しいです。
バブル期の裏側を描いたつもりでしたが、ある程度はできたということでしょうか。
☆や近況ノートへの書き込みはもちろん、コメントもくださり、本当にありがとうございました。
第5話への応援コメント
さまざまなしがらみに抑圧された2人の関係に引き込まれながらも、どこかやるせなさを感じてしまいますね。ガラスのピエロが落ちるまでの間、裕二はある種の走馬灯に似たような感覚だったのかなと考えたり。
描写がひとつひとつ丁寧で、かつとても繊細で、物語にするすると惹かれてしまいました。とても面白かったです!
作者からの返信
杉野さま。
読んでくださって本当にありがとうございます。
やるせなさを感じていただけて良かったです。それは表現したいというものでもあったので。
祐二にとっては,確かに幻想を見ていたような、一瞬の出来事だったかもしれませんね。
とても面白かったと言っていただき、本当に嬉しいです。
こうしてコメントをいただいた上、ステキなレビューも書いていただいて、心から感謝いたします。
本当にありがとうございます。
編集済
第5話への応援コメント
えり子が抱擁を拒んだのが意外でした。それなりにいい感情を持っていて喜んでドライブに連れて行ってもらったと思ってました。男性と2人きりでドライブに行くのは好意の証かなと思ってました。勉強ばかりでその辺のことがまだ分からなかったのかな。それとも高1じゃ分からないのは普通なのか、あまりに昔過ぎて😅分かりません。
警察が通りかかって助かりましたね。一瞬、祐二が捕まっちゃうのかとドキッとしました。
ガラスのピエロと共に壊れてしまった2人の関係が印象的でした。
作者からの返信
実は、書いていて、えり子は拒まなくてもいいんじゃないかな、普通、昔とはいえ高校一年生の女の子は、こういう時思わず拒むだろうか,と疑問に思ってしまいました。拒まなければいい感じで話が展開して、その先もありそうなんだけど、拒んでくれないと、私が本来書きたかったものが完結しない。仕方なく、えり子には拒んでもらいました。勉強しか知らない深窓の令嬢ということで。
警察が通って助かったのですが、パトカーで送り届けられるというのは祐二には屈辱だったかもしれませんね。
ピエロは小道具としてうまくいっていたということでしょうか。
最後まで読んでいただいて、コメントとお星様までありがとうございました。感謝いたします。
編集済
第3話への応援コメント
柊圭介さんのレビューからこちらの作品を知りました。
清く正しくあろうとする工場長が祐二に目をかけてあげるのが、祐二にとって偽善的にしか見えない、その心境が描写からとても理解できました。
えり子の学校早退は親に内緒ですよね。母親が知ったら半狂乱になりそうです。雁字搦めな生活で気の毒になりました。
追伸:親に内緒で学校早退というのは想像に難くないので、書いても書かなくてもどちらでも構わないんじゃないかと思います。些細なことを書いてすみません。
作者からの返信
田鶴さま。
よくきてくださいました。ありがとうございます。柊さんに感謝ですね。
祐二の工場長への想いがご理解いただけて良かったです。そこがないと、単に美少女とのアバンチュールの話になってしまいますから。
祐二の気持ちは屈折している。そこをうまく書きたかったです。
早退を母親に内緒だという説明をひと言入れた方が良かったのかもしれませんね。
雁字搦めの生活からのいっときの逃避、母親が知ったらさぞかし怒ることでしょう。
読んでいただいて、コメントもありがとうございます。
田鶴さま。
丁寧に追伸までありがとうございます。なるほど納得いたしました。
第5話への応援コメント
ガラス細工が落ちるのと一緒に、これまで二人を繋げていた何かも壊れてしまったようです。でもそれも仕方がなかった、みたいな諦めのような感覚もします。一旦得たように見えたからかえってごっそり失われるような心地というか。でもそこに固執する必要など最初からなかったと強がりたくなるような。
深い内面世界からの昼休みの終わりがなんともやるせない余韻です。
ひとつの些細な出来事を基に、こんなにも人間の心を掘り下げられるというお手本を見たようです。素晴らしい読書時間をありがとうございました。
作者からの返信
祐二とえり子の心の繋がりや、2人の何か大切なものを一瞬にして失ったことを、ピエロが割れる場面に象徴させたかったというのが本音です。
作品が気に入っていただけたようで本当に良かったです。お手本なんて柄でもないですが、素晴らしい読書時間と言っていただけて、こんな光栄なことはありません。
おまけにステキなレビューまでいただいて、本当にありがとうございます。柊さんのレビューのおかげで、田鶴様という方が来てくださいました。
コメント嬉しかったです。
第5話への応援コメント
町の風景が目に浮かんでくるようでした。
一見さびしい地方の町ですが、ガラス細工やぬいぐるみを売っているお店もあって、少女はよく知っているんですね、そういうものがあるところを。
一歩そのお店に入ると、ガラス細工がきらきらしたちょっと素敵な異世界がある。
女子高生が手に入れたガラス細工がこわれるところで夢の時間が終わってしまう。
祐二にとっては少女がつかの間自分といっしょにいてくれた天使か妖精みたいな存在だったのかもしれない。
そして、ああ、この祐二もまだ若いのだよなあ、と思いました。
作者からの返信
小山らみ様。
まず最後まで読んでくださってありがとうございました。
やっぱり高校生ですから、地方でも素敵なお店がどこにあるとかよく知ってますよね。
そうですね。ガラス細工が割れることで、2人の時間も、えり子の心の中の大切なものも終わってしまう。
ゆうじにとって、えり子はまさに妖精のように見えたでしょうね。
祐二はまだ若い。まだ未来を信じていいと思うのですけどね。まだやり直しもきく年頃ですよね。
コメント嬉しかったです。どうもありがとうございました。
第5話への応援コメント
男性は一瞬のものを求めていて、でも女性はその一瞬の向こうにあるずっと続くものを求めていて。
祐二がもうちょっと慎重に行動していたら、えり子との未来があったかもしれないと思いました。
暗くて寒い中を歩くのは怖いですからね。しかもどうやって家に帰ったらいいのかわからない状況。そんなえり子の不安を和らげて、頼りになるところを見せられたら、何かが変わったのかも、って女性目線で思います。
でもそうやってさまざまな経験を積んで、大人になっていくのでしょうね。
作者からの返信
そわ香さん。
全くおっしゃる通りだと思います。
祐二には慎重さが欠けていた。
だけど別な見方をすれば、ああいう行動に出るのも分かるという気がします。えり子にもう少し大胆さがあれば,あれが2人だけの未来の始まりになっていたかもしれません。
でもやっぱり、男ならもうちょっと頼りになるところを見せないとね。
最後まで読んでくださって、コメントやお星さまもありがとうございました。感謝してます。
第5話への応援コメント
祐二の葛藤は、しかし大事にならなくてよかったです。
ひたすらに暗く、リアリティがあって、特に心理描写がすごかったです。
二人の関係がどうなってしまうのか、そして、警察が来たときは本当にドキドキしました。もしかしたら、犯罪者になるのか不安でした。
何も起きずに、よかったと思いますが、また、それでよかったのか考えてしまうような、作品でした。
完結、本当にお疲れさまでした。
作者からの返信
アメさん。
コメントありがとうございます。
やはり暗すぎましたか。ちょっと描写が細かすぎましたかね。丹念に細部にこだわりすぎたかもしれません。
でもリアリティがあって、心理描写がすごかったとのお言葉、とても嬉しいです。
確かに、犯罪者にもならず、何も起きませんでしたが、何か起きていたら、逆に何かが変わることができたかもされませんよね。そういう意味では祐二は不運だったかもしれません。
最後まで読んでいただいて本当にありがとうございます。でも、暗い気持ちにさせてしまってごめんなさい。
でも、アメさんのコメントは、本当にいつも嬉しいんです。
ありがとうございました。
今、夜9時には寝る生活をしているので、返信遅くなりました。
第5話への応援コメント
なんともやるせないですね。
悲しみをたたえたピエロのガラス細工は、まるで二人の関係そのもののように危うく美しく冷たく、そして、割れて還らないものとなりました。
祐二がもし欲望を押さえ込んだまま二人で歩けたら、また違った未来があったのでしょうか。
それは言ってもせんなきことですね。
えり子がどうなったのか気になります。
窮屈な日常から抜け出せないままなのでしょうか。
言葉にして書くのが難しいですが、私はこの小説の雰囲気、そして、祐二にものすごく共感ができます。
読ませていただきありがとうございました。
作者からの返信
天音さん。
実はタイトルの「ガラスの道化師」というのは祐二のことでもあるというつもりで付けました。
祐二が欲望をおさえこんだままだったとしても、工場長の裕二を見る目は同じになっていたのではないかという気がします。
えり子は内心、もう一度祐二に会いたいという気持ちがあるかもしれないですね。
雰囲気、祐二に共感してくださって嬉しい限りです。
こちらこそ最後まで読んでくださってありがとうございました。コメントどうもありがとうございました。
第4話への応援コメント
ダムの風景描写が美しいですね。その中での行き場のない二人の感情が切ないです。
目的がなく勉強するのって面白くないですよね。勉強も生きることも、目的ができたときから楽しくなるのでしょうが、高校生で明確な目的を見つけるってみんなができることではないですよね。
車が動けなくなってしまったのも不安ですが、えり子と祐二が工場長に怒られないか心配です。
作者からの返信
風景描写を美しいと言ってくださってありがとうございます。
そうですね。それこそ自分は〇〇大学に行って小説家になるのだとか,そういう夢のある子は勉強にも力が入るでしょう。
そういう夢とか、目標でも、あるのとないのと全然違いますよね。
車が動かないのは今後の展開に大きく影響します。
工場長に怒られるかな。
コメントどうもありがとうございます。
第4話への応援コメント
湖畔の描写が秀逸で、美しいです。
二人は日常から解放されてたかったんでしょうね。
勉強する意味。生きる意味。これまた、難しい、でもきっと誰もが一度考えることが出てきましたね。
私は今は勉強大好きです。生きていると学ぶことがたくさん溢れていて、日々学びだなと感じています。だから生きるとこは学ぶことだと考えています。あくまで私はですが💦💦
二人はどんな答えに辿り着けるんでしょうね。
でも、祐二は高校を中退してものすごく苦労したからこそ、えり子に返事できないし、腹立たしくも思うんでしょうね。
さてさて、雨が降り、車も動かなくなって、どうするか。えり子はどう思ってるのかが気になります。二人はどうなるやら。
作者からの返信
湖畔の描写を褒めてくださってありがとうございます。ここは自分でも気に入っています。
ここに出てくる生きる意味とかは、かなり私の実際の考えとは距離があり、祐二の心情に合わせて書いたつもりです。うまく行ったかどうかーその点、生きることは学ぶこと、素晴らしいですね。私もそうありたいと思います。
2人にはー回答はあるんでしょうか?
さて、車も動かなくなって、自分ではここからがクライマックスのつもりで書きました。
コメントありがとうございます。
第3話への応援コメント
祐二の心の変化が丁寧に描かれていてよく伝わってきます。
シチリアーナかあ。最近ピアノで練習してます。シシリエンヌとか、シチリアーノという名前で覚えてましたが、調べたら女性名詞と男性名詞の言い方で違うのですね。私の楽譜はシシリエンヌになってます。大好きな曲です。憂のある美しい曲ですね。ガラス細工にぴったりだと思いました。
この二人がどうなるのか気になります。こんなに美しい女子高生を連れてる祐二が、周りから奇異の目で見られないか心配です。
作者からの返信
天音さん。
祐二の心の変化がよく伝わるとのこと、とてもよかったです。
で、私もシチリアーノと記憶していたのですが、YouTubeで見たらシシリエンヌが原題に1番忠実な日本語の発音のようですね。NHKの名曲アルバムのヤツが上がっていて,それは女性名詞のシチリアーナになっていたので、無難なところでそれに合わせました。私も大好きな曲なので、ここに持ってきました。ピアノで弾けるなんて、ほんと羨ましいです。
そうですね。あまり美しいと、目立ちますもんね。でも、多分大丈夫でしょう。
コメントありがとうございます。
第2話への応援コメント
えり子は祐二に好意を持っている気がします。祐二はどうなんだろう?ドライブに誘うドキドキ感はあるものの、今の段階では好きとかそういうものではなさそうな?
ゆっくりと恋が始まっていくのかと思いつつも、作品のタイトルが不穏なので、悲しい予感もします。
作者からの返信
そわ香さん。
そうですね。えり子は祐二に好意を持っていそうですね。はっきりわからない程度の。
だけど、祐二は確かにどうなんだろう。
そわ香さん的発想だと好意を持っているかいないかになるのでしょうが、私の感じでは、いわゆる好意とは違うような気がします。「かわいいなあ。こんな子を手に入れたらいいだろうなあ」という「欲」みたいな。相手に対する尊重、相手を大事にする気持ちの欠けた感じというか。
悲しい予感、はずれるといいですよね。
コメントありがとうございます。
第1話への応援コメント
レネさんの書かれる小説は、社会から少し離れた境遇にある、やるせない心情を抱えた人物が多いように思います。そういった影を帯びた人物を書くのがレネさんの持ち味であり、屈折した心の動きを書くのが上手ですよね。
祐二は24歳。若いですよね。だからこそ、工場長の生き方が理解できないし、反発してしまうのだろうと思いました。
続きを楽しみにしています!
作者からの返信
そわ香さん。
私の書く人物が社会から離れた境遇にあるとすれば、それは私自身がそういう心を持っているからでしょう。
かつては、若者は既成の価値に反発するものだったというのが私の印象であり,この祐二もそうなんです。
家事やご自身の執筆で忙しいでしょうに読んでくださってありがとうございます。
コメントもとても嬉しいです。
ありがとうございます。
編集済
第4話への応援コメント
>特に男は、いい大学に入って、いい企業に就職して……大切なのは学ぶことじゃなくて、いい点数をとることなんだよ
できない人ほど学ぶことより点数に執着する本末転倒に陥る気がする
できる人間にとって点数なんてのは学んだ後に付いてくるオマケでしかなく、ゲームのスコアみたいなもので執着するほどのものではない
点数に執着する人間ってのは結局、学歴だけで仕事のできない人間の典型にしかなれない気がする
学びというのは将来の選択肢を増やす手段
学ばなければ選択する自由すらろくに得られなくなるのが現実だと思う
作者からの返信
赤色さま。
おっしゃる通りだと思います。
祐二の場合、点数は学んだあとについてくるオマケではなく、それを取るために必死だったのでしょう。
そうなると勉強もキツくなり、しんどくて、なぜこんなことしなければならないんだろうという思考に陥るのだと思います。
結局、祐二は学ぶのをやめたため、選択肢もひどく狭まってしまったわけです。
鋭いご指摘ありがとうございました。
コメント感謝いたします。
オホシサマもありがとうございます。