異世界奴隷売買少女 〜少女に転生したので異世界で奴隷メイド屋はじめようと思います〜
餅わらび
第1話 転生
俺は
日本のしがない高校生だった男だ。
そんな俺は今、大いに困惑している。
「うああ〜」
「おー、可愛いねぇサーレ」
「本当に可愛らしいですね」
……。
声を出そうにも上手く出せず、体を動かそうにも思うように動かせない。
それに、視界に映る2人の大人。
中世欧州の貴族のような服装の金髪の男と茶髪の女が俺に向かって「サーレ」と話しかけてくる。
俺が「サーレ」だと?
これはもしかして…
「ううあい〜」
何となく現実を察しながら自分の手を見てみれば、それは赤ちゃんのそれだった。
…やっぱり、これはそーゆーことなのか!?
どうやら俺はサーレとして生まれ変わってしまったらしい…!
「ういあう〜」
「よしよしサーレ、良い子でちゅねぇ〜」
「うふふ。本当に可愛い子」
俺の最後の記憶は、学校の帰り道に暴走車に轢かれたところで途切れている。
とんでもない衝撃が全身を襲ったと思えば、次に目覚めた時にはコレだ。
俺はこの状況をほとんど察しながら、少し部屋を見回してみる。
そして、目にした。
空中に小さな炎が浮かんでいるのを。
おそらく照明器具の類なんだろうけど、その物理現象から外れた光景を目にした俺は、予想を確信に変える。
ここは魔法のある世界。
俺は異世界に転生したのだ。
「ういあ〜」
だけど、一体どうして?
…いや、考えても仕方ないか。
俺の自慢できるところは適応能力の高さだ。
こうなってしまったものはどうしようもない。
ならば、この世界で全力で行きていこう!!
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