桜凌さんのお嫁さーん6 溺愛不滅

fengA先生

 

戦後、栄えた風の国の夏、新国王が就任される、

(民衆の拍手と叫び声)

桜凌夙 我が息子、桜凌流歌、君は私の意志を継ぎ、この国の栄えを約束してくれ


桜凌流歌 あぁ、約束する、父さん、そして母さん私はきっとあなたたちの意志を継ぎこの国の豊かを約束します


そして、風の国の王冠が渡される

民衆の拍手と叫びがさらに大きくなった…


そして、裏で恋人を流歌に渡し、あれから数年後、桜凌夙とその妻寐沙が安らかに眠り、桜凌流歌はあることに困った…

桜凌 妻ほしーい…


そうだ、流歌はここ数年この国の豊かを約束し、仕事に心を捧げたが、もう一つの約束、恋人を探すことを忘れてしまったのだ


冬葉 流歌様、他の国と相談し、相手国のお嬢様と結婚はどうですか?


言ったのは風の国で五年ほど働いた女性だった、特に可愛くも悪くもなく、仕事のせいで笑顔も失った人だその存在はまさに人気のないアニメの中のヒロインって感じだ

桜凌は機嫌悪く言った

桜凌 最悪それしかないねーでも「あいつら」の嬢さんなんか気に入ってねぇよ


冬葉は慎重に言った

冬葉 一応対面した方が良いでは…?

桜凌はだるそうに言った

桜凌 そうだね、君のいうとおりにやるよ〜頼むが、一緒に着いてくれない?

冬葉 かしこまりました…


そして後日他の国と会談し、風の国があまりにも栄えていることがあり、すぐにお嬢様との対面を許された、そして一週間後、初対面の国は音の国…

相手は音叶故(おとかなゆえ)、ちょっと可愛くね大人しい感じのロングヘアー、まるで今でいうJKとは真逆の可愛さであった


音叶 よろしくお願いします…

しかし桜凌はだるそうに

桜凌 よろしくー

冬葉 ほら流歌様、もっとちゃんとしてください!!

音叶は半笑いし、

音叶 ふふ私は気にしてませんよ…むしろその性格の方が好きかも…


冬葉 (心の中で)よし!これはいける!このまま二人きりの空間を作ればきっと!!


冬葉 あの…私はお二人に水を買って来ます…しばらくお二人でゆっくりしてください…

桜凌 うぃーす

音叶 ありがとうございます


冬葉が部屋から出る


桜凌は一気に真剣になった

桜凌 もうここは誰もいないよ、事実言え、どうせ風の国の威力を借りたいだけだろ

しかし音叶は気軽に

音叶 そんなことないですよ〜私本当に好きになったかもしれないです…もしよかったら後で食べに行きません?

桜凌はちょっと驚いて

桜凌 まぁいいけど…っていうか君結構かわいいね


音叶は照れた、生まれながら親から恋愛は禁止されたため、今回の対面をとても大切にしているのだ

音叶 えっ?そう…かな…


しかし桜凌はそんなに気にしてなかった

桜凌 まぁな俺が見て来た人の中ではトップの方だ…俺は思ったことすぐ言っちゃうタイプだからごめんな

音叶 いいえ、全然大丈夫です…


するとドアが開き…

冬葉 ただいま!

桜凌 おう!(水を取り)サンキュー!!

音叶 (水を取り)ありがとうございます…


冬葉 (心の中で)よし!さっきよりは空気が緩めたぞ!この調子だ!冬葉檬菜!(ふゆはもな)!


そして、対面を終え、音叶と桜凌は近くのレストランへ行った…

音叶 注文しようか

桜凌 オーケーオーケー!俺ここの梨風味パスタが大好きなんだよねー

音叶 わかりました!


注文を終え…

桜凌 あの…

音叶 うん?


桜凌 あまりここで言えないけど、俺明日も火の国の嬢さんと対面があるんだ!そしたら結婚相手を決めるけど…


正直音叶は自分が選ばれたかった、しかし彼女自身もわかっている、この世の中はわがまま言っても叶わない世界だ…

音叶は苦笑いで…

音叶 いいよ!できれば私を選んで欲しいけど、明日楽しんできてね!

桜凌 うん、ありがとう…


店員 お待たせしました、梨風味パスタです

桜凌は興奮した

桜凌 うぉ!!うまそう!あっそっち待った方がいい?

音叶 いいよー

桜凌 まぁいいや!待つよ!


しかしすると、音叶はフォークを持ってパスタを桜凌の口へ運んだ

桜凌は驚いて心が動いた

音叶 どう?美味しい?

桜凌 え?あ…ありがとう…美味しいよ…

音叶 よかった!


そしてそのまま食事を終え、それぞれ帰った…

冬葉 どうでした?流歌様?

桜凌 正直心が動いたよ…


しかし冬葉はいきなり訳のわからないことを言い始めた

冬葉 へぇーもし流歌様が私のことが好きだったら私はもう告白してたよ〜


桜凌 は?冬葉、お前なにを?

しかし桜凌は冬葉の顔の赤みに気づいた

桜凌 お前…酒を飲んだか?…


冬葉 どうせ流歌様は私のことを好きにはなれないから、ここで色々言わせてもらいますよ〜

桜凌は緊張し始めた

桜凌 やめろ!!この酔っぱらい!!

冬葉 流歌様はいつも冷たいなーもっと私に優しくしてよ〜


しかし桜凌は惚れてしまった、今まで見たこともない冬葉の姿に惚れた、その姿はまさに今まで仕事に頑張って来た大人しい部下がいっきに路上にいそうなしつこい彼女のようだった

桜凌は落ち着いて言った

桜凌 はぁーしょうがないな、家まで連れてってやるよ…


冬葉の家へ向かう途中

冬葉 流歌様ぁぁ〜キスしてください!!普段のストレスを発散したいですぅ〜


桜凌は少し困った

桜凌 どんどん意味がわからないことを言い始めたな…参ったなーー…


そして冬葉を家に戻すと、速やかに家を出た

桜凌はほっとした

桜凌 このままいたら絶対映画のようになんか起きるって…


そして次の日

冬葉は眠そうに事務室へ入った

冬葉 はぁーーおはようございます、流歌様…

桜凌はほっとした

桜凌 よかった〜いつもの檬菜に戻った〜


冬葉は呆れた

冬葉 え?

桜凌は少し不機嫌になった

桜凌 あんた昨日酒飲んだでしょ?もーそれ以上言いたくない…


冬葉 えぇーー!?!!!ごめんなさい、色々無様な姿を見せてしまい…

桜凌 はぁ…まぁ俺は別にいいよ、普段はそれでもいいけど…大事な対面とかはちゃんとしてね…

冬葉はとても恥ずかしそうに…

冬葉 大変申し訳ございませんでした…


桜凌は気軽そうに言った

桜凌 いいよいいよ全然気にしてないから…それよりもう火の国へ出発しないと…

冬葉 はい!わかりました!


そして、火の国の嬢さんと対面、名前は綾栄芽那(あやさかめな)思ったのと違い、今年で23歳だが、見た目は13歳の中1生、身長は目測150、見た目はオレンジの髪の毛にオレンジの瞳、ロングヘアーの子どものようだ、その姿はまさにアニメのヒロインに出て来そうな低身長後輩女子だった

桜凌は呆れた

桜凌 まじか…これで二十三歳?ほぼ同じ歳やん…

桜凌だけでなく、冬葉も呆れた

冬葉 かわいいけど…まじで二十三歳??


しかし綾栄は気軽そうに

綾栄 そう思ってもらっても大丈夫です…

桜凌、冬葉 え?!

綾栄 私は幼少期から栄養不全のため、体が大きくなることが困難だったんです…


火の国、かつて戦争の国とも呼ばれた暴君の国、その残酷さは女だろうと子どもだろうと全員戦場に運ばれた、しかし、火の国は戦闘武器すら発達が甘くて、国民の生活が絶望的に落ち込んだ、綾栄もその一員だった、しかし綾栄の父は反乱を起こし、見事荒れた政府を打倒し、王となったが、綾栄芽那の痛みもずっと残っているのだ…


桜凌は申し訳なさそうに

桜凌 ごめんな、痛いところを刺して…

でも綾栄はまた気軽そうに

綾栄 いえ、全然大丈夫ですよ〜


冬葉 では、私は水を買いに行きまーす〜(出る)

桜凌 うぃーす

綾栄 あの…

桜凌 うん?


綾栄は恥ずかしそうに

綾栄 もしよかったら、これどうぞ…

桜凌は綾栄からあるものを受け取った

桜凌は驚いた

桜凌 火之魂の玉?!これは?!


火之魂の玉、それは歴代のお嬢様に一人一つ渡されているものだ、それは自分にとって大切な人にしか渡せないものだった

桜凌 いや!こんな貴重なものは…


綾栄 大丈夫です…私は小さい頃から人との関わりがなくて、今回の対面はとても楽しかったです!一生の思い出にします!たとえ私を選ばなかったとしても…悔いはないです!


桜凌は再び心が動いた、しかし自分もわかっている、桜凌家として、多数の愛人を作ってはならない、だから…

桜凌 ごめん!やっぱこんな貴重なものを取ってはいけない!俺はもう帰る!

綾栄 あっ


そして桜凌は火之魂の玉を置いて、部屋を出た…

綾栄 はぁーやっぱそうなるか….悲しいよ…


外では…

冬葉 あれ?流歌様?なんで…

桜凌はあまり喋りたくない顔で

桜凌 もう帰ろう、檬菜、愛人は後日決める…

冬葉 はい…わかりました…


次の日

桜凌は困った

桜凌 はぁー音の国と火の国か…どっちもいいけど…

すると桜凌は向こうで仕事をしている冬葉を見つめて、何かを考えた


そしていざ家臣たちは桜凌へ聞いた

家臣 桜凌様…音の国、火の国どちらに…


しかしすると、たくさんの兵隊が現れ、真ん中のリーダーが冬葉を押し出し、言った

リーダー すみません、桜凌様、こんな所で言わせてもらいますが…この冬葉檬菜はスパイだ!


すると会場にいる全員が驚いた

桜凌 馬鹿な?!?!


リーダー こいつはさきほど桜凌様の家へいき、国家秘密の資料を取り出そうとしたんです!


桜凌は呆れた

冬葉 違うんです!流歌様!私はただ流歌様の家に行き、流歌様が忘れていた結婚書類を取りに行ったのです!


しかしリーダーは激怒した

リーダー 嘘をつくな!なんで貴様は勝手に桜凌様の家に行き、なぜ桜凌様が結婚書類を忘れたのを知っている?お前何かを企んでいる!桜凌様、すぐにこいつを始末するべきです!


桜凌 待て!確かに俺は結婚書類を忘れた、冬葉にも家に入るのを許可をした…


リーダー ですがこいつが家を出た時、確かに国家秘密の書類を手に持っていた!

兵隊 そうですよ!桜凌様、こいつが取ったんです!


冬葉は泣きながら頑丈に…

冬葉 取ってません流歌様…本当に…兵隊さんたちが私が家から出たときにいきなり捕まえたんです…


桜凌 くっ…どうすればいいんだ…

リーダー 桜凌様、まさかあなたはこいつのことを守るんですか?国家秘密は国家の全て、もしあなたがこいつのことを守るんだったら、あなたであろうとこの国から追放しますよ!


冬葉は泣きながら悲しそうに

冬葉 わかりました流歌様、本当に取っていませんが…流歌様の名誉のために私はここで…


桜凌 待て!

リーダー うん?桜凌様?


桜凌はハッキリと迫力のある言葉で…

桜凌 俺は檬菜を信じる…なんと言ってもこいつはお前らよりも前にこの国を支えている、たとえ本当にスパイだとしても…俺は…


冬葉は焦り始めた、大きな声で…

冬葉 流歌様!!やめてください!この国のためにあなたがいないと…

桜凌 俺は檬菜と一緒に追放させてもらう…


リーダーは自分が聞き間違いかのように驚いた

リーダー 馬鹿な…テメェまじか?


桜凌 この私が言った!この桜凌流歌だ!


リーダーは何か複雑な感情になった

リーダー わかった、今からこいつらをこの国から追放しろ…


そして、流歌と檬菜は風の国から追放され、予定の結婚もできなくなった…

冬葉は桜凌にビンタをした冬葉は泣きながら

冬葉 アホなのかよ…君は王、私はたかが助手…


しかし桜凌は優しく言った

桜凌 いいのさ…君のためなら…


そうだ桜凌が追放されなかったら冬葉は処刑された…

桜凌 最後に一つ聞きたい…本当に風の国を裏切ったのか?

冬葉はまた泣きながら頑丈に

冬葉 いいえ、裏切ってません…本当に取っていません…


桜凌はほっとした

桜凌 よかったそれでいい…ほらよ…


それはピンク色のキーホルダーだ

冬葉は驚いた

冬葉 え?!恋人(せかい)?私に?

桜凌 うん、受け取ってくれ…


冬葉は泣きながら受け取り…

冬葉 よろしくな…流歌様…

桜凌も泣きながら…

桜凌 うん…


すると桜凌流歌の目に亡くなったはずの桜凌夙と風行寐沙(妻)が現れた…

桜凌は泣きながら…

桜凌流歌 父さん母さん…僕がやったことは…あなたたちの意志を継ぐことができたのでしょうか?


桜凌夙は優しく微笑んで

桜凌夙 うん、できたよ…それでいい…

風行寐沙 それでいいのよ…

桜凌流歌 ありがとう、父さん母さん…


そして、俺と檬菜は浪人として、他の国を出回り…結婚することができ、次の人にバトンを渡すことができた…

桜凌流歌 ありがとう、檬菜…




ちなみに冬葉檬菜は本当にスパイではなかった、真相はリーダーが兵隊たちに脅迫して、檬菜を始末したかっただけ、なぜなら檬菜の給料はリーダーより多いからである、まさか桜凌流歌は本当に檬菜を守ったため、すごく後悔したらしい…

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