番外編

第41話

―――4年後、

                         

私達は、無事結婚式も終え一緒に暮らす家も確保ができた。

                       

今では、2歳になる息子がいる。

                          

息子――葛葉くずはは、とてもやんちゃで世話が焼ける。

                          

けれど、とても可愛く優しいところがとても葛馬に似ているのだ。

                         

                       

                         

初めての育児ということで最初、私も葛馬も大変だった。

                        

でも、周りの皆の助けにより葛葉くずはもすくすくと育ってくれている。

                       

                      

「ただいま〜」


                    

玄関から聞こえたのは、葛馬の声だった。

              

                    

「ぱっぱ!おかちぇりなしゃい!」

                

              

まだ、覚えたての”ぱぱ、おかえりなさい”という言葉を


嬉しそうに言う葛葉くずはは、まるで天使のようだった。


こんな嬉しそうに、自慢げに言う


我が子を見て癒やされない親はいるのだろうか?


私は、そう思いながら少しニヤけていた。



すると、当然夫婦の中でも大の親ばかの葛馬は


顔を真っ赤にして、満面の笑みで玄関に座り込んだ。

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