第11話
私は、彼と畳部屋に戻る。
結婚を前提にお付き合いをすると言ったら、
両親達は、目を点にしていた。
けれど、すぐにニッコリする。
私は、愛想笑いをする。
そんな私を見て、葛馬さんのお
「琴葉さんは、葛馬のどこが良かったのかしら?どこにでもいるような顔なのに」
自分の息子にひどいことを言うなぁ〜
まあ、私には関係ないか。
「そうですねぇ、一番は、葛馬さんに思いやりの心があるところでしょうか?さっき、庭でお散歩をしているときも、優しくエスコートしてくださったので,,,でも、好みというのもありますが,,,,,,,」
「あらまぁ、本当に⁉良かったわね、葛馬。こんないい人とのお付き合いが決まって」
「そうですね、母上。本当に琴葉さんはいい人ですよ」
そんな事を言ってくれる葛馬さんに少しドキッとしたのは気のせいなのだろうか。
多分、今此処にいる”葛馬さん”が”先輩の方の葛馬さん”に似ているからだろう。
私が彼との婚約を決めたのは、”先輩に似ていたから”それだけだ。
色々な話をしているうちにお見合いは終わり、
父さんが帰ってきた。
母さんは、父さんに婚約が決まったことを報告する。
さっきまで、少し眉間にシワが寄っていたのに
今では、綺麗サッパリなくなっていた。
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