第7話

一週間後。



私は、今日将来の旦那になるかもしれない人と合うのか,,,,,,,


少し乗り気ではなかったが、


すぐにそんな気持ちを捨てる。




私は、母同様、着物に身を固める。


ああ、息しずらっ。


あと、一時間で相手の人が来る。


だからか、母がとてもきつく帯を巻いてくる。



緊張のあまり吐き気がする。


履かないようにしないと。



私は、過去に一度だけお見合いをしたことがあった。


けれど、私は、緊張のあまりに吐いてしまった。


それからは、全く縁談の話が入ってこなかった。


私は、今回はならないようにと思っていた。



「あら!お久しぶりですわ!‥‥‥‥‥」 「本当に今回はありがとうございます‥‥‥‥‥」


玄関からそんな声が聞こえてくる。


多分、母さんと相手の両親が話しているのだろう。


ああ、始まるのか。


一番キライな時間が。

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