第2話

私は、望月琴葉もちずき ことは



今は、会社で働いている。ごく普通の会社員のはずだ。



私が今勤めているところは、親の会社だ。



本来なら私は働かなくてもいい。



なぜなら、望月建設の社長の娘だからだ。


今の時期の令嬢や御曹司は、お見合いをする次期なのだ。


しかし、私だけは逃れようとしている。


理由は、立った一つ。


それは、未だに初恋を引きずっているからだ。



私は、高校1年の春に初恋をした。


それは、多分一目惚れだったと思う。


いや、一目惚れだった。


彼の名前は、柏樹葛馬かしわぎかずま


3年生の先輩だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る