第20話 ユイナの想いⅡ

「結人さんこの場所覚えていますか? 私と結人そんが始めて出会った場所ですよ。」と私がそんなことを言っても静寂が辺りを包んだ。それでも結人さんが居るそんな気がして私は更に言葉を紡いだ。「結人さん私に言いましたよね、「もう周りにあわせなくていい自分を押し殺す必要なんてないって」あの時の言葉今でも鮮明に覚えてますよ。」とユイナが淡々と言葉を繋いでいる。自分にはなにもしてやることが出来なくて不甲斐なかった。「私今はもうVTuberを卒業したんです。卒業してこの会社を支えたい、自分のように皆の些細になれるようなアイドルになりたいと言う人達を結人さんが造ってくれたこの会社で支援したいそう思ったんです。 でも社長って大変で色々な責任と隣り合わせでそれでも結人さんみたいになりたいとそう想って今までやってきました。」ともうユイナは今にも泣きそうな顔で「でも今日まで頑張ってきて良かったです。もう一度見えなくても恩人の傍に居れるのが例えそれが夢だったとしても嬉しいんです。」と言って私はユイナを抱きしめた。

するとユイナが「っえ」と驚いた。私がユイナを抱きしめた瞬間私の体は光、この手でもう一度ユイナを抱きしめることが出来たのだ。「暖かい、結人さん私貴方が居なくても挫けそうでも必死に頑張ってきたんです。だから最後に褒めてください。」とユイナが居るので最後に私は「ユイナ良く頑張ったね。辛いことも嬉しいことも全部、全部大事にしてこれから新たに出逢う人や今一緒に居る人を沢山大事にするんだよ。もう私は悔いが無くなったからそろそろ逝くよ。ここに居るとまだユイナの傍に居たがってしまう。」と結人さんが言うので私は「今まで本当にありがとうございました。 結人さんのおかけで沢山の人に出逢い、沢山の人にエールを送れたそんな気がします。結人さんが造ってくれたこの会社は私が更によいものします。だから結人さん最後は笑って」と言うと「こちらこそありがとう。君に出逢えて良かった。私はそろそろ明日を掴みに逝くよ だからユイナも元気でな。」と結人さんが言うと結人さんは消えて逝った。結人さんが居なくなり一人残された私は肘から崩れ落ちて泣いた。


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