『ブレ火星独立戦争』または、『せいれんけっぱく、せいじんくんし、じょうしゃひっすい』
やましん(テンパー)
『プレ火星独立戦争』または『せいれんけっぱく、せいじんくんし、じょうしゃひっすい』
『火星政府は、ついに、地球連合体に反旗を翻した。
プレ火星独立戦争である。
しかし、歴史はこの事実をあまりつまびらかには語らないのである。
暫く後に始まる『第一次火星独立戦争』は、きわめて詳細に記録されているにも関わらずだ。
当時の火星首相は、マオ・マドック。超古代の宇宙海賊、マオ・マの子孫と名乗っていたが、確証はなにもない。
その右腕が、怪僧ウナ・ドン。
光人間ウナの子孫と名乗ってはいたが(『白い転校生』参照)、こちらは、真っ赤なウソらしかった。
またの名を、ツクツク法師。
本名は、エイブラハム・アラカワ・ボウスイである。(しかし、こちらも、古代の科学者、荒川放水氏のぱくりといわれている。)
このプレ火星独立戦争は、ツクツク法師の陰謀である可能性が高いと、最近は言われるようになっている。
つまり、クーデターの試みだったと。
しがない市民だった、ツクツク法師が、権謀術数の末にたどり着いた、さらに、地位を高める算段のひとつだったのではないか?
と、見られるようになった。
ツクツク法師の最後の目標は、言うまでもなく、地球総統であった。
ただ、その生い立ちは、いまだ、謎のままである。
独立教団を立てて、相も変わらず、戦争の渦だった地球にあっても、せいれんけっぱく、せいじんくんし、と言うイメージ戦略でのしあがったのである。
『うんじゃあまいやら。』
という、お経の文句は、名もない、いや、存在さえ、たしかではない、古代の雑多作家、やましーん、という超無名の作家が書いた作品の中にあったと、近年ついに、分かってきた。
その頃、西暦20世紀後半から23世紀までは、謎の世紀とされている。
つまり、書籍はほとんど残っておらず、各政府の記録も、めったには見当たらないのである。
無かったわけはないから、焼けたり、電磁的な記録は、すべて、なにかの理由で、消滅したとしか思えない。
『最世紀』は、そのあたりの、消えた歴史が書かれた、数少ない歴史書である。
だれが、書いたのかも、いまだ、分からないままである。おそらく、21世紀前半頃、とされている。
21世紀前半に、地球に、壊滅的な事態が起こったことは間違いない。
大変に難しい、古代地球日本語で書かれており、いま、そいつを読み解ける学者は、数人しかいないが、いまだ、完璧ではない。
そこには、こう記されていると、近年翻訳されたが、よく分からない部分が多い。きわめて、いい加減である。最近出た、ヴォイニッチ手稿の翻訳より良くない。
『あるひ、太陽がのぼらなかったのである。分厚い雲が空を覆ったのだ。うんじゃあまいやら。うんじゃあまいやら、らー、めんく、にこう。しかし、みなばらばらむし、やきまっく、ろだ。すしくいねえブラームスはお好きかい? なにショスタコーヴィチがいいのかまっしろな灰がふり、つもりそし、てぱんだちゃんはいなくなった、アラカワホウスイはわらっていうそら、みろい、わんこ、っちゃないか、みぱんつ、はきわ、めてはて、しなく、ゆう、しゅうで、あるがふ、ろあがりには、なかな、かはき、に、くい、うんじゃあまいやら。しかもがんかも、それももうなくなった。なんであんなものにかみつかれたのか。うんじゃあまいやら。うんじゃあまいやら。まっくろあかなつきか、でたでたそら、のはて、からぶ、きみな色に、はかいじんが、はてしなくおびたりといえりむ。あな、おそろしきことかな。……』
おそらく、これは、核爆弾が投下されたことを、かなり、混乱しながら表したのではないか? この部分は、おそらく、そのやましんが書いたのではないかと、推測される。
現在、さらに、翻訳作業が進んでいる。
いずれにしても、当時のツクツク法師が、これを参考にした可能性が、高いであろう。その、ツクツク法師も、暗殺されて果てたとされている。犯人は、火星首相の手の者と言われている。まさに、じょうしゃひっすい、なのである。』
注: これは、西暦3200年に出された『火星と地球の歴史第1巻』より抜粋したものであります。その時からすでに3万年が経過し、人類は身体を失い一介の微生物に化しましたが、我々、ねずみ火星出版は、さらに、このあたりの謎にいどんでまいります。乞う、ご期待。
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これは、フィクションです。
こうはならないとは思いますが、そのときは、まず必ず来る❗
もっとも宇宙の相転移とかしたら、来ないかも😃
ちゃ!
🐼🐼🐼🐼🐼🐼🐼
🐀チュ🎵
『ブレ火星独立戦争』または、『せいれんけっぱく、せいじんくんし、じょうしゃひっすい』 やましん(テンパー) @yamashin-2
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