第51話

(颯side)



「そんなのずっとやってんのもめんどくせぇだろ。外の門ひたすら見張りしてる奴のことも考えろよ」



「おい颯!!ゴホンッ‥すみません。若!そう簡単に言わないでください!!」



親父の話を聞きずっと思っていたことを口にすれば、後ろから透の怒鳴り声。



「颯。あれをくぐるということはどういう意味か分かってるのか?今収まっている戦争を自分からまた始めるのと同じだぞ」



いつぶりだろうか‥


親父に撃ち抜かれるような真剣なその瞳で問われるのは



それでも‥




「俺と同じことを敵が明日にでもやったらどうする?それでも結局戦争になるんだ。だったら、もう今の浅見組で終わらせてやる」




俺の言葉にしばらく何も言わない親父がいたが‥

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