第151話
その日の夜、
「百合…眠れないのか?」
颯の腕の中、最近はすぐに眠れていたのに私の中の大きくなった不安が邪魔をして寝付けなかった。
「颯…抱いて…」
「百合?」
私の言葉に驚いた颯が起き上がり、私の上へと体重をかけないよう被さってきた。
「どうした?」
頭を撫でながら優しく聞いてくれる颯。この人は絶対に私から離れていかない。そう思うのに体で繋がらないと不安でたまらなかった。
「抱いて欲しいの」
颯の首に手を回しキスをすれば、いつもならすぐに始まる行為。
…なのに
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