第137話

ゆり…



「は?」



後ろでは信じられないと言う声を出す透。



「何を…今百合ちゃんは若の子を…。

若!!白城の言うことはハッタリ『透さん!!』



透の言葉を制したのは秋だった。



「白城の居場所を探してたとき、どうしても引っかかることがあったので同時に調べてました。こちらです…」



折りたたまれた紙を広げれば



「うそだろ…」



同じものを見つめる透。その瞳は白城の前だというのに大きく揺れ動いていた。

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