第135話

「お前のとこの姫を抱くために攫った。組も潰される覚悟でな。抱き潰して返して、なんなら俺の後継ぎ孕ませる勢いでな」



「てめぇ!!若の前で!!」



「透」



ふざけた言葉に透が声をあげ、白城に掴みかかるように前に出た。名前を呼べば流石透。



意識は俺に向いている。



白城に舌打ちしながらも俺の後ろへと戻ってきた。




それを確認すれば話を続ける白城。



「抱こうと押し倒したとき、あの女なんて言ったと思う?」



ニヤリと口端を上げ俺らの顔を確認すると、あいつは俺の思いを確信に変えることを言ったんだ。

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