第108話

(秋side)


「秋!頼んだぞ!」


「秋!何かあったら分かってんだろうな、あ?」



「はっ、はっ!!!」


上司である透さん、そしてトップである若に朝からとんでもないレベルの凄みをかけられ冷や汗を感じた。



それもそのはず、今日は百合さんの初めての産婦人科。透さんが調べたことによると、早すぎても結果が分からないと言うことと、浅見組の持つ病院では産婦人科はないため一般の病院へと行くことになり、その予約が取れたのがあれから一週間後の今日だった。



「今日に限って事故とかやめろよ」


「何かあったらすぐ呼べ」



「はいっ…」



透さんと若から次々と注意事項が足されてく…。



「百合さんは…」



早くこの場を離れたくてそう聞けば



「トイレだって。やっぱり俺らも病院行く?」


「行く」



「透さん、若まで…」

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