第106話

「「えっ!!!」」



後ろでは直樹君と秋さんの声。



えっ…えっ…おめでた?



私の…私と、颯の…



恐る恐る顔を向ければ、見たことのないほど暖かい、けれど驚きに満ちている颯の顔がそこにはあった。



「百合さん!おめでとうございます!」



「俺!食事により一層気合い入れます!」



あたふたと私の目の前に秋さんと直樹君が来てそう言えば



「お前ら気早いだろ!でもおめでとうだね。とりあえず病院予約しないと!」



早速携帯を取り出す透さんと



「百合…」



名前を呼び、ぎゅーっと強く私を抱きしめてくれる颯がいた。

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