第100話

「グッ…!!」



ナイフに集中してるとこ腹に一発入れれば、そのまま地面に倒れ込み試合は終了。



「ふぅー、終わった終わった。準備運動にもなんねぇな」



手をパンパンと払い百合ちゃん達の所へ戻ろうと振り返った瞬間だった。



「透さん!!」


「危ない!!!」



百合ちゃんの俺を呼ぶ声と直樹の危険を知らせる声が聞こえた。



「えっ…」



普段だったら絶対にしないミス。



百合ちゃんを守ること、直樹の前でかっこつけることに気を取られていたのか。




気付いたときにはもう遅かったんだ…。

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