第40話

「あー、1回だけ食事したことあったんですけど、その時に何か入れられたみたいで…。急にいつもとは違う眠気が襲ってきたんです。


その時はすぐにタクシー呼んで逃げたんですけど…。そこからは大学以外では人とは食べなかったですね」



透の前に一人ぶっ殺す奴が出て来た。



ひとまずお前は置いといてやる。そう思えばほっと一息つく透の姿があった。



「だから食べ物にも興味が無かったのでお寿司を食べる機会が…。普段はコンビニでお握りとかしか買わなかったから、ほぼ直樹くんの作ったものが私の初めてなの」



透に言えば続いて直樹の方を見て初めてだと伝える百合。



チッ…


こいつもちょろちょろよく出てくんだよな。今日はぶっ殺す対象がやけに多い。



ちらっと見れば百合にデレていた顔は真っ青になり、隣の同じく殺す対象にすり寄ろうとしていた。



少し絞めとくか…



そう思って腕を伸ばせば、その腕を両手で包んだのは俺の女神。

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